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ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術(RSC)を経験しました
7月21日に鹿児島、新村病院でのロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術(RSC)手術、第一例目に助手兼アドバイザーとして関わらせていただいたので感じたことを報告したいと思います。
深部での縫合操作が多い腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)においては、縫合操作にストレスがないという面が強調されがちですが、私自身300例超のLSCを経験して現在は縫合操作にストレスを感じることはないので、運針に関してラーニングカーブが短くなるということに尽きると考えます。
RSCの最大アドバンテージは3Dの解像度の良い視野で脈管、神経、剥離層、バブルなどが良く視認できることだと感じました。
術者が座ってストレスのないポジションで手術ができるので、術者寿命は確実に延びると思われます。
術者の新村先生はロボット支援腹腔鏡下前立線摘除術(RALP)をいつも執刀しておられるので、準備もスムーズで、ポートの位置決めも、こんなところでどうか、という位置で全く問題なく、手術はあっけなく終わりました。
今まで、海外も含めて学会で見たRSCはともすれば雑で精度の低い印象がありましたが、日本式の精緻なLSCをそのままロボット支援で行えば、とても良い骨盤底再建が行えることが実感されました。
学ぶ者に優しいRSCはいつかはPOP手術のゴールドスタンダードになるのかもしれませんね。
Posted by 2017/08/09