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Capioという優れたデバイスを用いたTVM

まもなくCapio という深部に糸を掛けるためのデバイスが使用できるようになる。
それに先立ち臨床評価のために第一東和会病院にも5例分のデバイスが供与され、早速これを使用したTVMを行なったのでその感触を報告したい。

2005年6月に米国の婦人科医 D.Robinson 先生をお招きして経腟メッシュ手術を教えていただいた際に10セットほどのCapio をいただき、それを用いてTVMを始め、数十例に使用したので懐かしいデバイスであるが、今回使用したCapioはとてもスリムで最小限の剥離層でも操作できることにまず驚いた。

昨年来、カダバーで数回使用したが実際に使用してみるとまた新たな感触がある。

1例目は直腸瘤に対するTVM-Pに使用した。剥離はいつものように行い仙棘靭帯を2横指ほど確実に触れるようにして、左右1−0の非吸収糸を2本ずつファイアしてメッシュ脚に通して穿刺の代替としてアームを固定した。メッシュは非常に美しく展開できた。

2例目は膀胱瘤が主で子宮脱もある症例に対するTVMーEL (エレベート型TVM )にCapioを用いて第2穿刺の代替とした。仙棘靭帯に前から左右2本ずつファイアして第2脚を固定した。これも非常に良いアンカーとなりメッシュは奇麗に展開された。

3−4例程度でファイアには慣れる。当科の鍬田医師も2回目か3回目には仙棘靭帯にうまく糸を通していた。

臀部の痛みがないという患者さんの声を聞くと、なかなか捨てがたいデバイスであり、価格次第では、TVMの安全性をより確かなものにするために採用するべきアイテムになるかもしれない。

より詳しい内容はは第2報で!

Posted by 2015/04/09

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