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Capio device を用いたTVM
昨日、旭川で他院でTVM (たぶんAP)手術後の子宮脱再発症例を診察しました。
精確なアンカリングをしてもプロリフト型のTVMAP後に子宮が下垂してくることがあります。
この症例では膀胱瘤、直腸瘤は見られなかったので、近いうちのLSC、子宮上半部切除、付属器切除をお勧めしました。
子宮脱が主であるPOPにTVMは向かないのかというとそうでもないのです。プロリフト型TVMでは難しいが仙棘靭帯にアンカリングするアップホールド型のTVMは相性が良さそうなのです。私もまだまだ長期フォローの症例はないのですが今のところ成績が良いようです。
この術式、仙棘靭帯を裏から穿刺するのは出血のリスクがあったのですが、もうすぐ発売のCapio deviceを用いることでかなり安全にこの手術が可能になります。
Capio のラーニングカーブは3ー4症例と考えられるので、Capioの価格次第では、そのうち広く行われるようになるかも知れません。
症例が増えた時点で再度報告したいと思います。
Posted by 2015/05/15