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高槻通信2ー内視鏡外科とのコラボレーションー

高槻にある第一東和会病院にウロギネセンターを開設して5ヶ月目に入った。
新規患者さんも多く、手術数も順調に増え、7月は40件を超える見込みだ。

第一東和会病院にチームで移って、前任地と最も変ったところは、腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)の手術件数が増えていることだ。

毎週、火曜と木曜は私の手術が主となるが LSC,TVM,TVMと3件を予定することが基本となっていて週2例はLSCを執刀していて私個人の執刀数も今日のLSCで100例となった。

部下の2人も腹腔鏡にすっかり慣れて、ほぼ時間をかければ難しい症例でなければLSCを術者として執刀できる力がついたようだ。

もう一点、この施設に移ったことによる大きなメリットは内視鏡外科センターの内視鏡手術のエキスパートとのコラボレーションである。

使用する器具やアクセスルートなどは異なるが、その技術には学ぶところが多い。

コラボの例として骨盤臓器脱と直腸脱を合併された患者さんは珍しくないが、直腸脱のゴールドスタンダードともいえる腹腔鏡下直腸固定術とLSCの同時手術がここに来て可能となった。

今日の患者さんは完全子宮脱と10cm以上脱出した直腸脱を合併された方で、(ほんとうは写真を供覧したいところだが)、どんなにQOLが損なわれているか、一目見れば想像がつくという症例。

この症例で3例目のコラボになるが、連携もかなりスムーズになり、時間はかかるが素晴らしい修復だ。ウロギネチームもラパロ視野のおかげで直腸周囲の構造を目の当たりに見ることができ大きな収穫。

内視鏡外科のエキスパート、佐藤、千野、田畑の各先生に心から感謝。

Posted by 2015/07/23

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