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第一東和会病院ウロギネコロジーセンター一周年

私たちのチームがウロギネコロジーの診療の場を高槻の第一東和会病院に移して一年が経過しました。

この1年間の手術数は460件とのことで、3名のDrで毎日外来もしながらよく頑張ったものだと思うとともにこれだけの数の手術枠を作っていただいた手術室のスタッフと3Dの内視鏡システムを優先的に使わせてくださった内視鏡外科センターの先生方に感謝です。

振り返ってみれば、移転したと同時にテレビで紹介していただいたり、毎日新聞、読売新聞に記事が載るなど、なかなか運の良い一年でした。

運は育てるもので、育てるためには努力が必要で。努力するためには目標と夢が必要です。夢は合言葉「アジアのウロギネセンター」。

主に骨盤臓器脱の術式の改良、特に腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)の術式について改良を重ねた一年でもありました。当院では一年間に108例のLSCを施行しましたが、全ての症例を問題なく完遂できたことは加藤、鍬田両医師の技術の飛躍的な向上によるところ大です。これからも頑張ってください。

私自身は札幌、旭川、鹿児島、白浜、松山などでの症例を含めると、この3年間で190例近くのLSCを執刀しましたが、昨年10月のストラスブール(フランス)IRCADでの研修以後、トータルリペアというコンセプトに忠実なLSCをより繊細な和製LSC術式として、確立したいと日夜努力しています。

そんなこんなで今年の2月には同じ考え方のエキスパートに分担執筆していただいた「IRCADに学ぶLSCテクニック」という教科書を刊行することができました。

また昨年11月に急逝された盟友、島田誠先生のあとを継いで、日本骨盤臓器脱手術学会の代表として、このマニアックな学会の舵取りをすることになり責任を感じるとともに、骨盤臓器脱手術に対する直接的な貢献ができることに楽しみも感じております。

昨日は私たちのチームを支えてくれている外来のスタッフ達と記念の焼肉パーティーを開きました。また来年、2周年パーティーを開けるようによろしくお願いします。一周年1

Posted by 2016/04/20

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