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腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)ノート(6)

LSC手術の実際

麻酔は全身麻酔で行います。

術野の作成について

ポートの作成: IRCAD方式のポート配置は図のようになります。

術者は患者さんの左に立ち鉗子を操作します。
まず臍あるいはその周辺から内視鏡を挿入するトロアカールという筒状の器具を挿入します。これをカメラポートと呼びますが、このカメラポートを挿入する方法にも直視下に切開して腹腔内に器具を入れる方法や内視鏡で見ながら挿入する方法などがありますが、安全性を重視して、私は直視下に入れるダイレクト法を用いています。
このポートから腹腔内に炭酸ガスを注入して腹腔内を膨らませます(これを気腹すると言います)。
次に内視鏡で腹腔内から観察し、癒着の有無、その他の異常の有無につきチェックします。 腹腔鏡下手術が可能であると判断したのち、内視鏡で腹腔内から観察しながら、残りの3つのトロアカールを挿入します。
次に患者さんの体を頭低位という、頭をさげた形にして手術を開始します。手術を行うに際して最も大切なことは、手術が行いやすい場所(術野と言います)を作ることです。
まず頭側を下げることにより、小腸を上腹部に移動させ、次にS状結腸を患者さんの左側の腹壁に釣り上げて、手術を行う部分が良く見えるようにします。

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Posted by 2016/10/02

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