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最近のLSC
第一東和会病院ウロギネコロジーセンターでは、相変わらず骨盤臓器脱に対して腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)を週3-4件は行なっていて、施設としての症例数は500件を超えた。

私自身の執刀数も前任地から数えて500を超えた。メッシュの張力を次第に緩くしたり、張ったメッシュの張力に影響しないようにダグラスを高位で閉鎖するとか、ダブルメッシュLSCが次第に優れた術式になってきたと実感している。
これら術式の改良には名鉄病院の成島先生、KKR高松病院の岡添先生らの、アイデアが大いに寄与している。
この日本式LSCとも呼ぶべき術式を世界に発信しようと、前向き試験としての他施設共同研究をようやく開始することができた。
名鉄病院、岐阜赤十字病院、KKR高松病院、第一東和会病院の4施設で300例の症例数で有効性、安全性を検討するのであるが、多分手術数は1年以内に達成されると思われる。3年目までの成績を論文にまとめたい。
またこの2ヶ月間、LSCにPTFE製メッシュであるORIHIMEを使用したが、なかなか術式との相性が良かったので、30例ほどの成績を後方視的にではあるが、まとめて発表する予定である。
まだまだ材料を含めて改良の余地を見出したいと考えている。

Posted by 2018/11/04

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