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音楽のある美術館
先週土曜日、時間があったので大好きな札幌アートウォークに出かけた。札幌駅から南北線と東西線を乗り継いで西18条駅で下車、雪の残る歩道を北へ5分ほど歩くと右手に北海道立近代美術館が現れる。ここは私の最も良く行く美術館で、時々楽しい催しに出会えるのでとにかく行ってみることが重要と心得る。
北海道美術館協力会「アルテピア」の会員になっているのであるが会員証が期限切れになっていたので、まずここのミュージアムショップで会費を払って会員資格を更新した。
この美術館のすぐ並びの知事公館の敷地に隣接して三岸好太郎美術館がある。三岸好太郎は夭折した天才画家であるが詳しくは皆さんWikipediaで調べられたい。彼の作品を展示しているこの美術館も私の好きな場所でその主催になる特別展はほとんど観てきた。
11時からトウィンクルコンサート「ピアノとともに」を聴いてみようと三岸美術館に向かう。
最近この美術館は展示室でいつもミニコンサートを開催しているので「音楽のある美術館」の名にふさわしい。今開催中のの特別展「音楽のある美術館」にちなんでいつもより多くのコンサートが開かれている様であるが、名画に囲まれた空間で聞く音楽は結構いける。
星美歌子さんと今井杏子さんという二人の若いピアニストの演奏、震災の暗いニュースばかりで塞いでいた心に響いた。
絵画を鑑賞したあと、近代美術館に戻る。ここでは「ノマディックサーカス」札幌未来展が開催されていた。若い作家達が年に1回集まり開催しているイベントということであるが、非常に面白かった。札幌在住の方は是非のぞいてみていただきたい。
常設展示では「日本の美」という催しで日本画の展示が行われており、ちょうどギャラリートークの始まる時間だったので30分間、解説員の方のトークを聴かせていただいた。
片岡珠子氏の絵が何点かありいつもの様に感動した。二階ではガレ・ガラスコレクションとしてエミール・ガレとナンシー派のガラスの展示もあった。
14時から再び三岸美術館に戻りもう一つのトウィンクルコンサート「クラリネットとともに」を聴いた。武田匡広さん、武田侑子さんのクラリネット、源田かおりさんのピアノでゴーベールのファンタジー、ブラームスのクラリネットそなた第1番へ短調op.120-1、メンデルスゾーンの2本のクラリネットのための演奏会用小品第2番二短調op.114、アンコールは有名なクラリネット・ポルカ、無心に楽しめた。
その足でホテルで荷物を拾って空港に向かった。昼食抜きのアートウォーク、雪景色の中、心休まる一日だった。
Posted by 2011/03/21