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女性泌尿器科百科(13)さようなら尿もれ、尿失禁2
内尿道括約筋不全
腹圧性尿失禁のもう一つは内因性尿道括約筋不全タイプで、尿道を輪状に取り巻く尿道括約筋が弱いために、排尿を我慢できないのが原因です。前述の加藤先生は、これを「すかすか尿道」と名づけました。
生まれつき、あるいは骨盤内手術などが原因で尿道を支配している神経や血管が損傷を受けた場合などに見られます。先の尿道過可動タイプより、尿もれの程度がひどい場合が多く、治療もむずかしいことが多いようです。
腹圧性尿失禁の治療戦略
尿もれが比較的軽い場合には、骨盤底筋体操で骨盤底筋群の強化を図ります。体操だけで効果が見られない場合には、体操と薬を併用し、尿もれの頻度や程度を軽くすることを考えます。尿もれがひどい場合や、完全に治したい場合には手術が選択されます。
Posted by 2011/05/29