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金沢大学付属病院からの学生見学
こんにちは、はじめまして「女性にやさしい泌尿器科医」と申します。大阪の地で女性泌尿器科医療に日々努力をしています。
これまで婦人科・泌尿器科の分野では、われわれが診療している「骨盤臓器脱」や「尿失禁」といった病気は軽く考えられ、あまり知られていませんでした。しかしTVM手術やTVT-OT手術といったメッシュ・テープを使った治療が普及するに伴って、今では全国で少しずつ市民権を得るようになっています。ぜひ多くの方に相談に来ていただき、治るということを体験していただければいいですね。
さて、この度泉北藤井病院・梅田レディース女性クリニックに金沢大学付属病院の医学生3名が見学にこられました。女性2名、男性1名の計3名です。最近の女性骨盤底診療の発展に伴って、医学を勉強されている学生さんの中にもこの分野のことをもっとよく知りたいと思ってくださる方がいらっしゃいます。まだ女性骨盤底診療を専門に行っている病院は多くないのですが、私たちの施設は数少ない専門病院として、興味を持ってきていただきました。金沢からは夜行バスをつかって、なんと7時間かけて大阪に到着したとのことです。若い力というものはすごいですね、まだまだ若いと思っていましたが、自分の年齢を感じてしまいます。泉北藤井病院は月~木まで手術を行っておりますが、火曜日と木曜日はTVM手術が多く、見学の日は3件のTVM手術と1件の尿失禁手術を予定しておりましたので、それらの手術を見学しながらいろいろな話をさせていただきました。その感想は「手術がはやい」ということだそうです。その日の執刀は竹山院長でしたが、やはり手術時間は短く、私も少しでも早くそのレベルに達してみたいと思います。
夜は私たちスタッフと医学生3人と食事会を開き、ワインを片手に、女性医療だけでなく、金沢大学での出来事やこれからの日本についてなどについて語りながら楽しいひと時を過ごしました。その時の様子は後日お見せしたいと思います。できれば3名の方全員が女性骨盤底医療への道に進んでいただければうれしいのですが、そうでなくても少しでも私たちの行っている診療に興味を持ち、他の方面に進まれたときに骨盤臓器脱や尿失禁に悩む患者さまへ正しい治療を示していただけるようになってくれればいいな~と思います。彼・彼女たちが医師として活躍されるころにはどうなっているのでしょうか? その時に泉北藤井病院・梅田レディース女性クリニックから考案された術式が全国で広まっているなんてことになっているかも知れませんね。(夢ですが・・・)
これからも少しでもたくさんの方に正しい知識と適切な治療方法を知っていただくために努力してゆきたいと思っておりますので、御声援宜しくお願いいたします!
Posted by 2010/06/02