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続・骨盤臓器脱手術手技研究会に行ってきました
「骨盤臓器脱手術手技研究会」は2007年に「TVM研究会」として骨盤臓器脱メッシュ手技を正しく広めようという趣旨で島田誠先生、加藤久美子先生と私で立ち上げた研究会です。
最初はセミクローズドの会として発足しましたが、第1回学術集会ですでに100名近い参加者があり一つの手術手技を討議する研究会としては異例の盛り上がりであったと記憶しています。
第2回は2008年に大阪で私が主催、その後回を重ねるたびに参加者も増加、言いたいことを言える手術手技の討論の場として発展してきました。ただ最近は合併症の演題が目立ち、しかもそれらの原因のほとんどはは手技が未熟であることに起因するもので私の提唱する要点を理解していれば起こらないものだと思います。
セルフカットメッシュによる日本のTVMには使用するメッシュの大きさ、形、使用する糸を含め多くの術式が混在する状態となっているので、一元的にTVMとして術式の評価をすることが非常にむずかしいのです。
またメッシュの供給の問題など現在クリアしなければいけない事項が山積する中、代表の島田先生のご苦労には適切な感謝の言葉も思い浮かびません。
そのような状況の中、今回は最初で最後の「骨盤臓器脱手術手技研究会」となります。次回は「日本骨盤臓器脱手術学会」として沖縄で開催されることに決定しました。
今回の研究会は藤井美穂会長の豊かな発想ですばらしい会となりました。
6日のライブサージェリーについては既に報告しました。
7日、8日の研究会ではメインの演題をすべてシンポジウムとしてエキスパートによる教育的討論の場とされた。実のある討論がかわされたことは記憶に新しい。
9日には札幌医大解剖学教室との共催で骨盤臓器脱に対する手術解剖のセッションが行われたが、これは特記すべきすばらしいセッションでした。
5体のカダバーを用いて、LSC、スモールメッシュ手術を含め手術手技とその後の解剖による検証が行われました。
次回から学会となっても、このようなユニークな発想と本音で語り合える会として存続してほしいと念じて帰阪しました。
藤井先生、島田先生、松田先生、時計台記念病院のスタッフの皆様に感謝です!
Posted by 2013/12/12