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エレベート型TVMが主流になる?
1例目は膀胱瘤stage3の症例、2例目は子宮脱がメインで膀胱瘤stage3のある症例。
どちらもほとんど出血もなく過不足無くPOPを修復することができました。
出血をさせないコツは、坐骨棘から仙棘靭帯コンプレックスの表面を剥離するにあたって組織を切らない、はがさないことのようです。
拙著「女性泌尿器科テキスト」の改訂版に動画付きでそのエッセンスを書いたので、本がリリースされたあかつきには参照していただきたいと思います。この本には型紙集も付けることにしたので良い参考書になると思います。
2例目は今日が最後となる私の弟子のTDrに主なところを執刀してもらったが、わずかな修正で私とほぼ同程度の精度で手技を完遂しました。もうちょっとでTVM免許皆伝です。
第二脚を仙棘靭帯に通す方法で行うエレベート型TVMは数十例の私の経験からプロリフト型TVMよりもメッシュを展開することが容易で、多くの術者が良質のPOP修復が可能と思われます(ハンズオンでポイントを学ぶことが条件でありますが)。
いつのまにか私のTVMもエレベート型TVMが主な術式になってしまいました。
ポイントを改訂版の原稿にまとめながら、術式の変遷の早さにに思いを馳せてしまいます。
Posted by 2014/01/08