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LSC雑感
2013年3月からノウハウを蓄積し、安倍先生、野村先生の工夫を参考にしアップデートした結果、かなり良い術式となったと思う。
外来で術後をフォローアップしていてまず感じるのは、内診して全く手術の形跡がないということである。最初の症例以外に再発もなく、術後のQOLが非常に良い。
腟式メッシュ手術も精度の良い手術を行えば素晴らしい出来映えであるが、内診でわずかに手術の形跡を感じるので、比べるとLSCに軍配が上がる。
著明な肥満がなく、全身状態が良い患者さんには積極的にLSCを薦めるようになり、最近はLSCを希望される患者さんも多い。
LSCの術式にも、剥離の範囲、メッシュ形状、メッシュを固定する糸(吸収糸か非吸収糸か)などにより種々の方法があり、さらに剥離に使用するデバイスなどによっても仕上がりが異なることがわかってきた。欧米での術式の中には、動画で見る限りかなり粗い術者も多いようだ。
日本らしい繊細な術式を広めたいというエキスパートが集まり、12月にクローズドミーティングを立ち上げることになり、私も泌尿器科医として発表の機会をいただいた。
これからのLSCの健全な普及が切にのぞまれる。
LSCに関しては、まだまだブラッシュアップする点もあり、また折を見て報告したい。
Posted by 2014/10/12