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直腸瘤に対するPTVMについてのコンセンサス

先々週末札幌での骨盤解剖セミナーでは多くのエキスパートと意見交換することができました。
腹腔鏡下仙骨膣固定術 (LSC) を好む術者は症例数をこなし経験値を上げています。亀田総合では300例を超えたとのこと、驚きです。
砺波総合の江川医師はもう経腟メッシュ手術は行なっていないとのこと。
症例をこなした術者達の感想は「仕上がり」の自然さ、美しさで、私の感想と同じです。
経腟メッシュ手術 (TVM) に関してはIUGAなど国際学会でのコンセンサスでは後膣壁にはメッシュを入れるべきではないということになっていて、昨年のPrTVMコンセンサスミーティングでも入れない方が良いという意見が多かったように記憶しています。
しかしながら後腟の余剰の腟壁を切除して縫い縮めるような形成術では、POP再発は目に見えていました。今回、亀田病院の野村Drから「やっぱりP-TVMは必要。一時やめていたが最近は積極的に入れている。」という意見をいただき「やっぱり、そうだろう!」と我が意を得たり、であります。
私は後腟メッシュが露出してきた経験もほとんどなく、再発も無く、患者満足度も高いのでぶれること無くPTVMは施行してきたこともあり、「精度の高い手技であればPTVMもまた優れた手術である」という立場を再確認しました。
もちろん、自分の手術ではどうしてもメッシュ露出が多くて、という術者はやめておいた方が良いでしょう。
今後もエキスパート達と術式の擦り合わせを欠かさず、骨盤臓器脱に対するメッシュ手術を良い術式にしてゆきたいものです。

Posted by 2014/11/30

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