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第一回LSC懇話会報告
12月14日(日)東京で第一回LSC懇話会が開催されました。
まだまだ多数の症例をこなしている施設は少ないようですが、亀田総合病院の300例を筆頭に、日本医大、名鉄病院、高石藤井病院などは50例を超える手術を経験し、エキスパートたちにはTipsが蓄積しています。
今回はクローズドのミーティングで、LSCを安全で優れた術式として広めたいという、日本医大、明楽教授と亀田ウロギネセンター、野村センター長の意向により開催となりましたが、これらのTipsを共有することに大きな意味があります。。
私がトップバッターで動画を交えて発表、4人の発表の後はラウンドテーブルのような形で昼ご飯を食べながら、本音のディスカッションが交わされました。
午後は3人のエキスパートの発表があり、特に野村先生のトレーニング法のレクチャーはとても教育的ですばらしいものでした。
エキスパートの意見を総合するとその仕上がりの自然さからLSCはPOP手術の第一選択になる可能性があります。
最後はまたラウンドテーブルでミーティングで得られたコンセンサスをまとめました。
(1)直腸瘤が主のPOPを除けばLSCはすべてのPOPに第一選択の治療法となりうる。
(2)後壁メッシュは必要なければ入れない方が良い。
(3)前壁メッシュはできるだけ膀胱頚部側に深く挿入、固定する。
その他、谷村先生の仙骨、血管系の解剖の講義、コンセンサスとエビデンスは違うという深い話、その他語り尽くせないほどエキスパートのTipsの詰まった懇話会でした。
最後には永田一郎先生の深いまとめのお言葉が胸にしみました。
次回の議論は3月の日本骨盤臓器脱手術学会で行われる予定です。
Posted by 2014/12/16