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女性泌尿器科医になった理由3ー女性泌尿器科医シルコのブログー

今日もウロギネ(骨盤臓器脱・尿失禁など扱う科)ブログにお越しいただき有難うございます。
ウロギネ、ウロギネ言う割に、ウロギネネタあんまり無いやないかい!
という現状はとりあえず無視して(え?いや、そこあかんやろ)、
ウロギネシルコは今日も、ブログ更新頑張ります(頑張らなあかんのかーーい)
基本、一人ノリツッコミ満載の方針です、悪しからず(・∀・)

まだまだ前回からの続きです。
同期Zの熱いラブコール(え?勘違い?)に、あっさり乗って泌尿器科に入局した私ですが、泌尿器科という分野が面白かったのと先輩方にも恵まれ、転科など全く考える余地なく、”GO!GO!泌尿器日常診療!”てな感じで日々を過ごしておりました。
えーえー、浮気なんて、いたしませんでしたとも。

ある時、市の健康フェスティバルの一環で「無料市民健康相談」なるものが設置されるコーナーがあり、うちの病院からは先輩先生が行く予定でしたが、担当患者さんの急変があり、急遽ピンチヒッターで私が行くことに
1時間半~2時間、泌尿器科ブースに座って、来られた市民の皆さんの相談に乗るというものなんですが、一応、男女それぞれ何名ずつ来たという集計を各担当時間毎にとるんです。
すると、私が担当した時間、圧倒的に女性の割合が多かったと後日連絡が目

医の道に入ったからには癌を専門にするぜい!と意気込んで、癌治療認定医を取ったり、
たまたま、回った病院全てが大きな処ばかりだったのでかなり悪性腫瘍系の手術も多く、そういった類の治療や手術に魅力を感じていた私は、そこで初めて、
『ワタシには女性からのニーズがあるらしい 』
と、遅れ馳せながら気付いた、というわけです。
(あんさん、自分が女てこと、忘れてはりましたやろ?)

しかもその連絡があったときって、
その当時の大ボスが、たまたま女性泌尿器科を始めようと言い出したところで、
「シルコ君、やってみらんね?」と担当が私にまわってきたばっかしの時期。
人生、捨てる神あれば拾う神有り(いや、流れ的にこの時点で何にも誰にも捨てられてない)。
いや、人生とは摩訶不思議というか、この流れがなかったら、私は今違う場所にいたかも。

だってその病院にいた時の救急も、キツいけどタメになったので、興味はそっち方向にも。
年間6000台以上救急車が来る高度救命救急センターで、当直はほぼ寝れず、翌日は普通に仕事ってこともザラだったけど、自分の科以外のことも勉強になったし、またそこの泌尿器チームが仕事内容も人物も最高でした笑

あー、書いてたら色々思い出してきたっ!!
全然泌尿器とは関係ありませんけど、ある日の当直での出来事(また脱線ですかーー)。
なんとなく、救急車もウォークインも落ち着いてきた午前3時頃、救急隊から1本の連絡が。
「精神錯乱状態の方、お願いします」

救急車到着してみれば、結構大柄な外国の女性がカタコトの日本語で
「お義父さん、ワタシ、アナタニ頑張てツクシタガネ!!!!なしてイジワルする!!!」
と叫んでおりました、心の底から。
見えないお義父さんに向かって。
(お義父さん生前時、なんかいじめられたんだろうなぁ。。。)
でまた、見えないお義父さんにに手足を出そうとするもんだから、ストレッチャーから落ちそうで危ない危ないヽ(`~´)ノ
救急隊の男性2人と私を含めた当直医+看護師達でも足りないくらい。
わー、人間の力って、ほんとすごい。。。って、感心している場合じゃないわっ。
話しかけても勿論通じないうえうえ、落っこちたら危ないのでとにかく落ち着いてもらおうと何か処置をしようとしても彼女から手が離せず、暴れまくる彼女を必死でみんなで抑えていると、背後から何か声が。
「夜中に叫んでいるのは誰じゃーーーーー!」

振り向くと、あぁ、この数時間前に運ばれてきた、腰が痛くて動けないと夜中に救急車を呼ぶ常習犯のおばちゃんではありませんか。
(あまりに頻回に夜中救急車でくるので、日中整形受診してもらってありとあらゆる検査をしたが、大きな原因となる疾患が見つからない重症感無しの人。日中はどうやって過ごしてるんだろう・・・)

しかも、ものすごいスローモーションのほふく前進で
「お前のせいでせっかく寝たのに目が覚めたじゃないかーーーーーァ」
と、じわじわ、こっちに向かって来ているではありませんかっ

ええっ?!
床をほふく前進してるーーーーー!
の前に、あなたストレッチャーからどうやって降りたんーーー?!(危ないじゃんっ!)
救急車のストレッチャーから病院のストレッチャーに、皆でそォっと移す際にも、あんだけギャーギャー喚いていたのに・・・・
やっと静かに寝てくれてたのになァ。

まさに夜中3時の無法地帯・・・、いや、夜中3時の不協和音。
(そんな名前の漫画があったっけな)
これ、写真かビデオがあったら、すごかっただろうなー。
あら、脱線により、また長くなってしましまいた。
ここまでお付き合い頂き、有難うございます。
女性泌尿器科医になった理由、やっぱり次回へ続きます!笑

Posted by 2015/09/23

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