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女性泌尿器科医になった理由4ー女性泌尿器科医シルコのブログ=

まだまだ続きます。どこまでも続きます。

そういえば、”女医さんがいい”と言われた事件をまた一つ思い出しました、ウフ。
また性懲りも無く脱線 しますが、この寄り道が意外に好評なので、皆さんゆっくりくつろいで、ウロギネ堪能して(どこにもウロギネの話、あれへんやん)、帰らずにそのまま居着いて下さい。(いや、さすがにオウチに帰りましょう)

もう随分随分前のお話です。
むかーしむかし、ある夏の午前中の受け付け終了間際に、10代半ばの女の子が、お母さんと一緒に泌尿器科を受診されましたとさ。
その日、私は川に洗濯に、いや違う、私ともう一人男性医師が外来に出ていて、彼女は私を希望されましたとさ。
キタ、女の子からの、女医さんがいいピンクハート
まず、若ァい娘きたなぁ、珍しいなぁという印象。
しかも、若い女性の膀胱炎なら珍しくないけど、なんと主訴は尿漏れ( ̄ー ̄)ウーム
もっかいカルテで年齢確認しつつ、診察室に入ってもらって話を聞いても、間違いなく、主訴は尿漏れ。
尿が溜まってるというので、丁度その状態での様子を診させてもらおうとベットとエコーのある部屋へご案内。
いつもように、お腹にエコーをあてると、確かにオシッコは溜まっているが、、、
やたら膀胱壁が厚いっっ‼️ほんと分厚い!!!
えーっ、何この膀胱壁~っ\(゜□゜)/
動揺を隠しつつ、エコーのプローブを動かして行くと、何か白くてピヨピヨしたものが・・・
ええええっ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ム、虫???(膀胱内に?)
んなわけないやんっっっ!!!
赤ちゃんですーーっ、赤ちゃんーっ!!
分厚いのは膀胱壁じゃなくて、胎盤なんですーーっ!!
あぁっ、もうっっ、一瞬でもムシと思った自分のアホさ加減が、忌まわしい呪わしい(ノ_-。)
いくら当時『寄生獣(岩明均氏)』の漫画にはまってたといえ、
周囲の人々がミギーに見えて仕方なかったとは言え(うそつけ)、
膀胱を見ている、といった思い込みって恐ろしい。(;°皿°)
「女をみたら、妊娠と思え」って
救急でも散々言ってたじゃないか。

そっからは、まあ、まさに真昼間からのドタバタ劇場。
まず、彼女が自身の妊娠を知ってるかを聞き(最初は、”全然知りません、そんな事したこともありません”、とか言うわけですよ。じゃあ、どんなことしたら、お腹になんか出来るんだよっ )、母親もまだ知らないから、ウチからとなりの産婦人科の先生にこのまま紹介してもらって、赤ちゃんとかどうとかっていう説明は泌尿器の先生からではなく、産婦人科の先生からして欲しい、とか言うわけです。
本人・母親の気持ちを考えつつ、自分的に最大級に気を遣った対応&紹介状を書き終え、お隣の産婦人科へお二方を送り出したら、一定時間経過後産婦人科の先生から電話が。
「先生随分気を遣ってくれてたけど、本人(も彼氏も。今日はいなかったけどさ)最初から処置を希望で受診したんだってよ」

あぁ、、、、そうですかー。そうだったんですねー。
青少年・少女達よ、避妊は大事だよー、きちんとしましょうねー。
患者は嘘をつく、Dr.Houseも言ってましたねえ。
いや、いい経験になりましたとさ。

ここまで呼んで頂いて有難うございます。
なんか、全く題名と関係ない内容でお送りしていますシルコのブログですが、
ドタバタぶりを楽しんでいただけたら嬉しいです。
ではまた次回~

Posted by 2015/09/24

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