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排尿記録のすすめ
こんにちは。加藤です。
早いもので1月ももう半ばですね。皆様はいかがお過ごしですか。
さていつも何を書こうか迷っていたのですが、今回から外来をしていて思うことを数回に分けて書こうかと思っています。
今年は暖かい冬でしたが、ここ数日寒くなってきました。寒くなってくると外来は過活動膀胱や頻尿の患者様が増えます。
そこで本日は上記疾患にも関連がある排尿記録について書きたいと思います。
排尿記録は排尿時刻とその時の排尿量、飲水量や尿失禁の有無などを24時間単位で記録したものです。
3日から1週間ぐらい患者様が家で記録してきてもらいます。少しめんどうなのですが、正確に記録していただければ多くの情報が得られる検査になります。
正常の目安としては排尿回数が日中7回、夜間1回程度で、1回の排尿量は200-400ml程度、1日の排尿量は1000-2000mlまで程度です。
たとえば頻尿で来院の患者様につけてきていただいたら、7回以下であったなんてこともあります。
また多いのが1日2000ml以上排尿している患者様です。多尿の原因の多くが多飲でもちろん糖尿病などの疾患が隠れていることもありますが、多くは飲水の習慣によるものです。最近 脳梗塞にならないように、ダイエットのために、熱中症にならないようになど飲水を勧める情報が多数あり、そのために一生懸命飲水されて頻尿や過活動膀胱で来院されます。このような方は飲水量を減らしてもらえば症状の治る方もいらっしゃいます。
患者様もつけてみてこうだったんだと自分の排尿状態に対して理解されることもありますので、私は過活動膀胱や頻尿で来院の患者様には積極的につけてきてもらうよう説明しています。
頻尿などで悩まれている方は、医療機関にかかられるにしても記録があれば治療がスムースに始められると思いますし、ご自宅でできることですので、一度つけてみていただいたらいかがでしょうか。
Posted by 2016/01/14