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第68回日本産科婦人科学会学術集会に参加して
ゴールデンウィークも今日で最終日ですが、皆さまいかがお過ごしですか?
天気には恵まれましたのでお出かけされた方、今されている方もいらっしゃると思います。
しかし暦通りだと今年の休みは飛び飛びで長期の休みにならなかった方もいらっしゃたんではないでしょうか。私たちも4月28,30日、5月2日と手術をしており、ゆっくり休んだという実感はありません。
さて4月の22日より竹山、鍬田は泌尿器科学会に行って来ましたが、私は産婦人科学会に参加しましたので報告させていただきます。
専門医機構の専門医制度は全科共通ですので、前回竹山が泌尿器科学会について書いていますように産婦人科学会でも専門医制度の変更に伴う単位獲得の必要性があり、参加者皆が聞きたい演題を聞きに行くというより単位のとれる演題をいかに効率よく回るかということに重きを置かれていたように思います。お陰で私もARTや遺伝性乳がん卵巣がん、マタニティーうつの話など今までなら聞きに行かないような話を聞くことができました。前向きに考えれば今の診療に直接役立つ話ではないですが、産婦人科医として知っていなければいけない話が聞けたのだと思います。ただこの制度もう少し考えてもらったほうがと思わずにはいられませんでした。
そんななかで今年の産婦人科学会で気になったことはロボット手術についてでした。
泌尿器科分野では随分前から行われており、前立腺がんでは保険適応もあるため現在半数ぐらいは行われていると聞きます。私は泌尿器科系の学会にもよく行くのでロボット手術についても話をよく聞いていましたし7-8年前は展示ブースで少し触らせてもらったこともありましたが、婦人科では今まで話されることはほとんどありませんでした。それが最近子宮頸がん手術で先進医療となったとのこと、アメリカではロボット手術の半分以上が婦人科領域の手術だということを考えると今後婦人科領域でのロボット手術の話は増えるのではと思われました。すぐには無理でしょうが、いずれ今私たちが行っているLSCという手術もロボットでする時代になるだろうと思います。骨盤臓器脱の手術方法も時代とともに変わっていくのでしょう。10年後、20年後どんな手術が主流になっているのかわかりませんが、今は今で最善の治療を行っていけたらと思います。
このようにいろいろ考えさせられた学会でした。
今日はこれで終わります。連休最終日皆さま楽しんだください。 加藤
Posted by 2016/05/05