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LSC(腹腔鏡下仙骨膣固定術)執刀数、ついに200例を超えました

先週北九州で日本女性骨盤底医学会が開催されました。
目立ったのは腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)に関する演題が多かったこと。。
私もIRCAD研修を経て進化した和製 total repair double mesh LSCについて発表しました。

学会の前日に私個人の執刀数が200例となり、術式もほぼ定まったので、今後はこの手術の中長期の成績を評価していくことになります。

TVM手術を改良していたころにはメッシュ手術の要点は美しいメッシュの展開とそのための的確なアンカリングに尽きると考えて来ましたが、LSCも同じだと思います。

後膣メッシュのアンカリングポイントは左右の恥骨直腸筋と子宮頸部、前膣メッシュのアンカリングポイントは膀胱頸部側の膣壁と子宮頸部、前後メッシュを統合し仙骨前面の前縦靱帯にアンカリングします。合計最低12ポイントの縫合を必要とするので、そのための十分な剥離と縫合には手間がかかりますが、手抜きしてはいけません。

条件の良い症例では1時間台で終わることもありますが、石灰化した子宮筋腫を持つ症例などだと子宮取り出しに時間を要するので3時間を超えることもあり、平均2時間30分といったところで、私の実力では12ポイントLSCにこれ以上時間短縮は無理でしょう。

嬉しいことに、私の部下の二人の術者も3時間以内で12ポイントLSCを完遂できるまでになったので
チームとしての能力が非常に高いと思います。

今後は対象の範囲が広がって、そこそこの肥満であってもこの手術の適応とすることができるようになるのではないでしょうか。

今、私のTVMも2本脚のTVMA2となり非常にシンプルで良い術式になっていますが、完全子宮脱などには力不足であり、やはりオールマイティなのはLSCだと思う今日この頃です。12p

Posted by 2016/06/16

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