尿失禁・骨盤臓器脱などの女性骨盤底疾患を主な対象とした女性のためのサイトです。

ブログ

腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)3年5ヶ月フォロー

私がLSCを開始して3年5か月が経過しました。初期症例では手術の精度がまだまだ低かったのか、時間の経過とともに前壁下垂の前方再発した症例が見られた。前壁メッシュの前方固定の精度と位置の重要さを痛感しました。
またトータルリペアというコンセプトが徹底しておらず、後壁下垂のない症例には前壁のみにメッシュを留置していたのが原因だったのか、後壁下垂が発生した症例があり、あらためてトータルリペアというコンセプトの重要さも身にしみました。

術後3年での再発率がどうかというところをこれから厳しくチェックしてLSCの立ち位置を検証する段階に入ったということで、他のエキスパートの術者とも情報を共有していい手術にしていかなければと、気を引き締めた次第。

私個人のLSC執刀数は約230例、手術時間は平均2時間30分となり、経験値も上がってきたが、再発例を経験すると、反省と失敗から学ぶ姿勢を保って、合併症やインシデントのない手術をますます積み重ねたいと強く思います。

Posted by 2016/08/16

▲ このページのTOPへ戻る