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腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)ノート(1)

LSCを受ける方のためにLSCに関する講義の連載をすることになりました。

(1)腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)はどんな手術?

子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などの骨盤臓器脱に対して図のような2枚のメッシュを膀胱・前膣壁間と直腸・後膣壁間に埋め込み、メッシュ本体を膣壁と子宮頸部にしっかりと縫い付けて、その脚を仙骨の前面に縦に走っている前縦靭帯というしっかりした組織に縫い付けて、臓器が下垂しないように保持する手術です。

初期には子宮を摘除したあとの膣断端脱に対して行われていましたが、間もなく子宮の存在する症例にも行われるようになりました。

LSC以前には開腹による仙骨膣固定術(ASC)が骨盤臓器脱手術のスタンダードとして行われていていましたが、最近の報告では7年間の経過観察で20%以上の再発率が報告されており、治療効果に限界がありました。腹腔鏡下に行うことにより、より深い位置までメッシュの挿入が可能となり、治療成績も飛躍的に向上しています。

Posted by 2016/09/24

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