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TVM-A2 ~Prolift型TVMの進化形~(2)
おはようございます、ウロギネーゼシルコです。
(*ウロギネーゼ;ウロギネしてる人を白金ーゼ(シロガネーゼ)的に言ってみました。必要あるんかーい)
週末はまた寒いようです、ぶるぶる。
さて、私達第一東和会病院の女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンターが行っている新しいTVMについてのお話の続きです。
前回、TVMには”アンカリング”がとても重要であるとお話しました。
”アンカリング”とは、つまりは船が停泊するときに動かないようにしっかりアンカーを下ろすのと同じで、メッシュがずれ無いよう&メッシュがしっかり皺無く広がるようにするための杭を打つイメージで坐骨棘周囲のしっかりとした組織にメッシュ脚を通す技術の事です。私達が行っている新しいTVM-A2では、従来の4本脚から2本脚へとメッシュ脚の数もへらしているため、特にこのアンカリングが重要になっています。画像が少し悪いですが、上が以前の型で下が現在私達グループが行っているTVM-A2の型紙です。上2本の脚を省略して2本脚メッシュとなっています。TVM-A2のAのあとの「2」は「2本脚の2」という意味です。
脚数が減ることで余分な剥離や操作が無くなる分、手術時間の短縮や出血量の減少などのメリットがありますが、高い技術が要求されるためTVM初心者の先生方やTVMに慣れてない先生方にもおすすめできません。しかし、結局は従来のTVMでもアンカリングは重要であるので、TVM手術自体に高い技術が必要であるのは変わらないですね、、、。
2015年8月から始めているこのTVM-A2ですが、以前と変わらず術後成績も良好で、良い術式であると認識しています。
さあ、次回からは、何故メッシュ脚数を減らすに至ったのかなどを少しずつ書いていきます♪
第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター 鍬田知子クワタシルコ
Posted by 2017/02/08