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TVM-A2 ~Prolift型TVMの進化形~(3)
おはようございます、ウロギネーゼシルコです。
(*ウロギネーゼ;ウロギネしてる人を白金ーゼ(シロガネーゼ)的に言ってみました。必要あるんかーい)
しかし寒すぎる金曜日、サムキン(あえて略す必要もない( ゚д゚))
さてさて、私達”第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター”チームが行っている、新しいTVM手術であるTVM-A2についてのお話の続きです。
4脚だった従来のProlift型TVMから何故2脚になったか、ですが、これについてお話するには腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)のお話を少ししなければいけません。
骨盤臓器脱手術の1つであるLSCですが、LSCで使用するメッシュは以下のような形をしています。
LSCでは、短冊状になっているメッシュ右端の断端を、仙骨前面の前縦靱帯というしっかりとした組織に縫い付けてメッシュを固定します(TVM-A2は前腟壁用メッシュなので、LSCで言えば上の方のスプーン型をしたメッシュにあたります)。
固定のイメージはこんな感じです(前壁用メッシュと後壁用メッシュを子宮頸部で固定したのち、メッシュ断端をやや持ち上げて仙骨前面に固定している図です)。
ちなみに、TVM手術でのメッシュの脚の拡がり方は以下のようです(左が従来のTVM-A、右がTVM-P)。
さあ、これを見るとLSCとTVMのアンカリングポイントの違いがビジュアルで見えてきます。
そして、気になるアンカリングポイントの比較は、次の投稿で!!
これだけ寒いと、週末はウィンタースポーツにはよさそうですね(^^)/
皆様良い週末を。
第一東和会病院の女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター 鍬田知子クワタシルコ
Posted by 2017/02/10