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IUGA2017報告
バンクーバーで開催されたIUGA anual meeting に出席して来たので、感じたことを2、3記してみたい。
昨年ケープタウンで開催されたmeetingには参加しなかったので2年ぶりとなるIUGAであるが、POP治療に関する流れの変化と地域差をまざまざと感じた。
先ず、欧米、オーストラリアなどでは経膣メッシュ手術がほとんど行なわれなくなっていることに驚く。
数年前までのmeeting では欧米のメーカーが多くのデバイスを展示していた展示会場であったが、今回は閑散として寂しい限り。
LSCに関しては、oral poster session でstep by step training system についてプレゼンテーションをしたのだが、それを聞いていたBruno Deval 先生から翌日のラウンドテーブルで、LSCのラーニングカーブは60例だろうという指摘を受けたが、世界的なオピニオンリーダーが発表を聴いていてくれたことが嬉しい。
それがきっかけで、Deval 先生を2019年のJPOPSのゲストスピーカーとして招請したいと思い、ガラディナー会場で交渉してみた。フランス人の約束を簡単に信じる訳にはいかないが、問題ないという返答をいただいた。その代わり4月にパリで行われるSIG meeting に来るようにと言われた。外来を調整して行かないといけないようだ。
世界の潮流はメーカーを巻き込んでいずれ日本にも影響してくるだろう。JPOPSとしてできることは、行く先を見失わず、良い流れを作っていくことだと思う。
今後は国内では経膣メッシュの症例数は減少し一部の施設でのみ施行されるようになっていくだろうし、LSCは教育が難しくないのでPOP治療の柱の一つになっていくのではないか。
色々と考えることの多いIUGA2017だった。
Posted by 2017/07/20