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IUGA regional symposium 2017 in Kamogawa 報告(2)
昨日の続きーIUGA regional symposium の3日目も会長からアジェンダを頂いていた。
尿失禁手術に関するシンポジウムで「腹圧性尿失禁手術後の排尿困難の治療はいつまで待って行うべきか」という題目を頂いていたので、20分ほどの講演を今日もまた英語で行った。
私は腹部からのアプローチによるTVTを行なっていてこれまで約2500例の手術で術中合併症は膀胱誤穿刺なども含めてほぼ0なのでTOT手術を選択することはまず無い。
自分の発表では排尿困難に対する介入は早ければ早いほど良いことを述べた。他のシンポジストの術後のOABに対する対処に対して、術後のOABはテープの張力が強過ぎる場合やテープが膀胱頸部側にずれている場合が多いのでまずテープを除去することが重要だと述べ、また術式選択の質疑応答に対して、TOTの選択肢は持たないことを述べたが、英語で真意が伝わったたかどうかは不詳である。
尿失禁手術は骨盤臓器脱手術の数倍難しいのだ。
最後のセッション「POP手術の教育について」ではフィリピンからのLisaさんと座長を務めたが、台湾のLo先生は教育のことはほとんど話さず、自分の手術についてばかり滔々と話し続けるのに閉口した。
全てのセッションが終了した。野村会長は国際学会を立派にやり終えて、素晴らしい。テニス愛好者数名でテニスを楽しんでから、美食とともに鴨川の夜を楽しんだ。翌日は会長主催のゴルフを楽しんで帰阪した。
Posted by 2018/01/03