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アップホールド型TVMもいいね!

2011年にFDAにより発せられた経腟メッシュ手術に対する警告により、すっかり危険な手術というレッテルを貼られた感のあるTVM 手術であるが、私のほぼ5000例の経験からは骨盤臓器脱に対する非常に有用な手術である、と結論づけざるを得ない。

ただし条件は正しいアンカリングで精緻な手術を受けるということである。
膀胱瘤に対してはTVMA2という私が開発した2本脚の前腟メッシュ手術の成績が良いが、子宮脱ステージ3以上がある場合にはTVMPを追加する必要がある。
子宮を仙棘靭帯にアンカリングして吊り上げるためである。
アップホールド型TVMは膀胱側腔から仙棘靭帯にアンカリングすることで子宮をかなり挙上できるので、重度の直腸瘤がなければ、子宮脱に対する良い修復ができる。
しかも仙棘靭帯へのアンカリングは確実なのでTVMをこれから取り組もうと考えている術者にはアップホールド型TVMをお勧めしている。
当科でも最近子宮脱の著しいPOPにはアップホールド型を施行することがある。
ただし他の施設でされている術式と異なる点は当科でのメッシュの型はスモールメッシュではなくてTVMA2と同じ本体で脚の方向を変えたのみのもので、本体の大きさは縦8センチ、横7センチである。写真はTVM A2メッシュである。
今日の症例はC=3くらいの子宮脱で、出血もなく綺麗に修復された。
使用するニードルであるが今日は島田P1ニードルを用いて見たが創外まで導くことは困難だったので竹山ニードルのブラインドキャッチが良いかもしれない。
続報は後ほど!

Posted by 2018/09/01

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