尿失禁・骨盤臓器脱などの女性骨盤底疾患を主な対象とした女性のためのサイトです。

ブログ

リトルロックヒルズ

先週末、札幌に手術に行った。毎月のことであるが時に新しい発見がある。金曜日に手術を2−3件して一泊、土曜夕方のフライトで帰阪する短い旅程ながら、土曜日に一日レンタカーを借りて近隣を訪ねるのが小さな楽しみになっている。地元の人も知らないいいスポットに出会うことがあるとしばし幸福感に浸れる。

Webで北海道の英国風庭園「リトルロックヒルズ」を見つけたのは2ヶ月も前のこと、岩見沢市にあることになっているが、岩見沢出身の看護師さん(札幌の病院勤務)も知らないという。行き着けるかどうか疑問であったが、レンタカーの予約をした。

土曜日の朝は前日のプチ宴会(プォト)の余波による頭痛、しかも天気予報は午後から激しい雨で、観光のモチベーションがあがらない。ニッポンレンタカーで赤のプリウスを借りて、まず恒例の三岸好太郎美術館と道立近代美術館をめぐる美術館ツアーに向かう。アルテピアの会員なのでどちらも入館料はいらない。私の好きな三岸好太郎についてはまた稿をあらためて述べたい。近代美術館ではこの日が初日で「古代ローマ帝国の遺跡・・・」が開催されていて面白かった。ポンペイの遺跡から当時の町並みや庭園を再現した動画はなかなかの出来映え。

11時過ぎに美術館をあとにしていよいよ岩見沢に向かう。予定としてはリトルロックヒルズに12時着、13時まで滞在してその後、夕張を回って5時前に新千歳空港に到着というもの。まずナビにリトルロックヒルズと入れてみるが該当する施設なしだと! ウェブに載っている電話番号も同様。仕方なく住所を入れて目的地とした。ナビに導かれるまま、道央道を岩見沢インターで降り20分ほど農道を進む。「目的地周辺です。」とナビが終了したのは畑の中の農道、周りを見渡してもウェブで見たような洒落た英国風建造物などどこにも見当たらない。とりあえず農道をぐるぐる進んでいくと「林農園」という看板が目に入ったので道を聞くことにした。「時々聞きにくる者がいるけど、今は何もなくてはいれもしないらしい。まあいってみたらいい。」とipadのマップ上で場所を教えてくださった。ありがとうございました!! とにかく行ってみよう。教えられたとおり農道をたどっていくと。柵でかこった敷地の前に観光バスが止まっている。入り口に目を凝らすと横文字で「Little Rock Hills」とある。ここだったんだ。

観光地らしい何の標識もないので、入っていっていいものか。せっかく来たんだしと勇気と好奇心で車を敷地内に乗り入れる。50mほど坂を上っていくと、瀟洒な家があった。誰もいないし何の標識もないので車を降りて家の横手に回ってのぞいていると、別の建物から男のひとが歩いてくる。「ここはリトルロックヒルズですか?」「そうだけど・・・、今は一般には公開していないのです。ツアーと予約の方だけ案内しています。」「ん・・・・」「インターネットを見て大阪からはるばる来たんですけど・・・」しばらく間があって時計を見るオーナー(そう、この人がここのオーナーだった)「時間はありますか?それじゃあツアーが帰ってから、ご案内しますから、庭を見ててください。」と見学OKとなった。

この日は天気予報が外れて晴天しかも気温30度を超える暑さ、ここは北海道かと言いたくなる。イングリッシュオークを用いた建物の壁にはピンクの薔薇が伝い石畳の石も美しい(フォト)。裏庭で待つこと30分、オーナーが登場、もう一組富良野から来られたご夫妻とともに庭園ツアーにでる。敷地は数万坪。庭園内には宿泊できるバンガローが2つあり、それぞれ庭園にとけ込んで美しい。それぞれのバンガロー1棟で十分快適に生活できるだろう。その他庭園内には見晴らしのいいところに東屋がいくつかあり季節によって景色を満喫できるとか。敷地内にある3つの池も自然の産物らしい。北海道移住もいいかな、という誘惑が頭をかすめる。オーナーには今後もいろいろ教えていただくことがあるかも知れない。最後にタルトと紅茶でごちそうになり、2時45分にリトルロックヒルズを後にして空港に向かった

Posted by 2010/07/08

▲ このページのTOPへ戻る