読売新聞夕刊 「健やかライフ」に骨盤臓器脱がとりあげられました。

７月１１日ー１３日青森県弘前市で開催された日本女性骨盤底医学会学術集会に参加した。

おりしも台風が接近し、往復の足が懸念されたが、幸い台風はそれて、学会は多くの参加者を集めて盛会となった。

会場は２会場に分かれていて、第一会場はＴＶＭ、第２会場はＬＳＣと演題が分かれていて聞きたい演題が聴けなかった方もおられたのではと懸念。

ＬＳＣでは亀田総合病院のグループが精力的に発表し、フランス式ＬＳＣをこれからの標準術式にしようという熱意が感じられた。

ＴＶＭに関してはメッシュがポリフォームに変わったことで千切れやすくなったという報告もあったが、丁寧な手技で解決できると思われた。

女性医療研究所からメッシュ脚に被せるカバー「ｱｰﾑスルー」の展示があったが、サンプルを使用してみた結果では、かえって手術手技がやりにくいという印象であった。

泉北藤井病院からの発表は３題ともなかなか良い発表だった。

来年は東京での開催となるが、この一年ウロギネ女性泌尿器科がどのように変わっていくのか興味の尽きないところである。

いい季節の北海道に夏休みを兼ねて来ています。
雨が続いた北海道は涼しい。

旭川でTVM手術のハンズオン前に上野ファームで花と緑の庭を散策しました。
ここで庭作りのヒントをいくつかもらって、午後は北彩都病院でポリフォームTVMのハンズオンでメッシュ脚の幅を少し細くしてもメッシュ脚を切らない手技のヒントをゲットしました。

夜は和食で反省会、うぐいす梅酒がおいしい。

翌日、函館本線で札幌に向かいました。
時計台病院でポリフォームTVMを３件とメッシュの膀胱内露出による結石症例を２件。
亀田ウロギネコロジーセンターの野村センター長も来られて術式の擦り合わせもしながら有意義なデモでした。
３例目は美唄労災病院の森田先生にポリフォームTVMをデモ、患者さんは森田先生のご紹介。

夜は沖縄料理の店で反省会です。
今日はレンタカーを借りて、余市のニッカウヰスキーの竹鶴政孝記念公園に。
さらにいつも時間がなくて寄れなかった西村計雄美術館にも寄りました。

そして天気が回復したのでニセコ神仙沼、長沼に足をのばし、宿泊地、昆布温泉にたどり着きました。

プロリフト型TVMはポリフォームを用いて安全に行えることは前回述べましたが、第２穿刺のアンカリングが良いことが条件ですが、メッシュの広がりはガイネメッシュPSよりも優れています。

来週はポリフォームを用いたプロリフト型TVMのプロによるビデオ取りが行われます。
適切なメッシュ脚の幅と新しい型紙とともに報告できる日も近いとおもいます。

明日も晴天の予報、もう少し北海道を満喫したいとおもいます。

一昨日からTVMにはポリフォームというメッシュを使用することになった。今まで使用していたガイネメッシュPSとは特性が異なり、脚が伸びて索状になりやすく注意して牽引しないと断裂してしまうらしい。一昨日はA-TVMとEP-TVMに使用してみたが、第1,2,3のどのアームの導入時にも全く問題なく、私の試作した型紙通りに切り抜いたメッシュを慎重に導入すれば全く問題がないと確信した次第。メッシュそのものは皺になりにくく悪くない印象だった。メッシュが切れるのはアームの導入時の手技に問題があると思われる。引き続き今後も使用感やチップスをお伝えしたい。

 

ジョンソンエンドジョンソン社の担当者の方からメールをいただき、その後、学会からも次のような情報のメールをいただいた。２００６年から８年間骨盤臓器脱に対するTVM手術に使用してきたガイネメッシュPSの適応の変更が厚生労働省から承認され、今後はTVM手術には使えなくなるという内容。

感染に強く、正しく使用すれば素晴らしい材料だった。私の経験した約２５００例のTVM手術で感染したのはたった１例で、創部を切開し排膿したのみで軽快したのでメッシュを除去する必要は無かった。それほど安全で優れた材料だった。それが米国での稚拙な手術の蔓延により市場から撤退することになったのである。

今後は少し特性の異なる小さめのメッシュを用いることになるので子宮摘出後の腟断端脱に対するC-TVMには２枚のメッシュをつないで使用しなければいけなくなる。

今日はC-TVMの症例を２件執刀したがこれがガイネメッシュPSを用いる最後のC-TVMto
思えば感慨もひとしおであった、どちらも素晴らしいできばえで、良い術式であったことを再確認した。

来週からはポリフォームという新しいメッシュを用いたTVM術式を作って行くことになる。しかし、このメッシュも難物のようで：：：：

私が監修した「新女性泌尿器科テキスト」は４月２４日に刊行されたが、昨日、出版社から増刷の許可を求めるメールをいただき驚きました。

まだ発刊１ヶ月経たずに増刷決定ということは、予想以上の売れ行きということらしく、素直に喜びたいと思います。
実際、Amazonで検索してみるとここにも在庫がなくなっている。

タイムリーな改訂を許可していただいたメディカ出版の編集者の下村さん、執筆を担当、動画を提供していただいた先生方に再び感謝です！